重いアトピーで悩まれている方の治療は、長期戦です。だいたいの方は、冷えが強く、深いところにあるので、体の中から動かしていくのに少し時間がかかります。
一度の治療で、ワッと変わるケースもあります。
お灸の暖かさを感じられ、少し動きが出てきたなと思っていると、体内の老廃物、毒素をご自身の力で外に出そうとする作用でいったんアトピー症状がひどくなります。
膿が吹き出し、痒いのでかきむしり出血したり、炎症が強くなったりします。
しかし、そこで薬を飲んだり、塗ったりしてはいけません。せっかくの排出作用が止められてしまいます。
ステロイド系の薬は症状を止めるのに即効性がありますが、根本的に治したいとなると、できる限りやめていただきます。
体への負担も大きいのです。
治療室では、「ゆの里」の「月のしずく」というお水を飲んでもらったり、お水のスプレーを症状のきついところにかけたり、スキンケアクリームを塗ってもらったりして、症状を緩和しています。
多くの患者さんは、症状はこれまでにないくらいひどくても、体の芯は楽になってきたのがわかるそうです。
そうのこうのしているうちに、皮膚が一皮むけ、つるりとした肌が見えるようになり、くすんだ肌、黒ずんでカチカチだった肌が明るい色になり、弾力も出てきます。
改善がなかなか見られない場合は、乳製品を摂取するのをやめてもらったり、絶食療法をお薦めしています。絶食は週に一度程度、水分だけをとってもらって、あとは平常通りに過ごします。
腸の中の宿便を洗い流し、鞭毛(べんもう)にこびりついている溜まった毒素を外に出します。
色や臭いの濃い便が出ます。
こうして体が楽になってくる頃には、精神的にもフワッと軽くなるようで、雑談する余裕や笑顔が見られます。
なぜか、心の優しい方や繊細な方がアトピーであることが多いですね。
溜め込みやすい性質なのかもしれません。
それと、治療を受けたから症状がひどくなったと言えないと思われる方もいるようですが、包み隠さずにお話していただいております。
話していただくと、順当な経過をたどっていることがわかります。
患者さんも疑問や不満を溜め込まなくてすむので良いみたいです。
こんなふうに、患者さんご自身の力で治るのをサポートしています。
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