2008-11-12

精神的な落ち込み

これは、西洋医学的に説明するのはなかなか難しいですが、治療室では心療内科にかかっている患者さんがいらしたり、自律神経失調症の診断を受けている方がいらしたり、更年期障害、ストレス性障害など、様々なケースの方がいらっしゃいます。

通常の生活を送っている方でも、不景気で心理的ストレスを受けること、家族のご不幸や失恋と精神的に落ち込むことは良くあることです。
現代社会ではお子さんでもそういうストレスを受けることは稀ではありません。

専門的なカウンセリングも必要な場合もありますが、経験上、大多数の方はアロマテラピーが有効であると思います。
もちろん鍼灸で整えてからがベストですが。
患者さん一人一人に合わせてエッセンシャルオイルを配合し、手のぬくもりと安心感を感じてもらえることで、改善することは多いですね。
原因の排除はもちろんできないし、直接的にお手伝いすることもできませんが、一人っきりで抱え込まなくても良いとか応援してくれる人がいるとか、体を通して感じてもらうことが大事なようです。

よく、鍼灸ということで「肩こりや腰痛は治るの?」「その場しのぎじゃないの?」と言われます。
「治る」の定義も難しく、外科の手術や薬の飲用をしてもらう訳ではないので、原因の除去を確実にするのとは訳が違います。
しかし、患者さんは症状を改善したいし、楽になり、日常を送りたいのです。
「その場しのぎ」がしたいし、できることなら薬を飲んだり、手術をしないでも暮らしていきたいのです。
鍼灸や按摩指圧マッサージは「治る、治らない」の間の白黒つけられないグレーな部分を担う治療だと思います。
「その場しのぎ」をしつつ、免疫力、自己治癒力を高めていき、症状の緩和や病気にならない体にしていくのです。
グレーという面で、目には見えない精神的な落ち込みにも、同じく有効であるのです。

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