昨日、患者さんに「お灸ってどうしていいの?どう効くの?」と聞かれ、
それなりにはお教えしたのですが、もう少し詳しく書いてみます。
HPへも載せるつもりで、どこまで詳しく載せるべきか非常に迷いますが、
興味のある方はどうぞ。
口頭で伝えるとしたら、
「平常時の体温は高い方が免疫力も高く、調子の悪い方は体全体や一部が冷えている事が多いです。なので、頭から足先までバランス良く温めることを目的としています。鍼や灸の外的刺激によって滞っているものを流してあげる作用、身体を良い状態に持っていく作用、痛みを抑え、身体を緩めてあげる作用などがありますよ。」
といったところでしょうか。
●鍼灸の効果
1 鍼灸施術部位(局所)の反応
① 組織損傷による生体防御機転の反応
② 筋への刺鍼により、筋の過緊張を緩和し、血液循環をよくする。
2 鍼灸施術の治療的作用
① 調整作用 興奮作用(知覚鈍麻、運動麻痺)、鎮静作用(疼痛、痙攣)
② 誘導作用
・患部誘導作用 患部に直接施術して血流を健康部から誘導する作用(血行障害)
・健部誘導作用 健部に施術し患部から健部へ血液を誘導させる作用(充血、炎症)
③ 鎮痛作用 鍼鎮痛
④ 防衛作用
⑤ 免疫作用 免疫力が上がる。
⑥ 消炎作用
⑦ 転調作用 自律神経失調症やアレルギー体質を改善し、体質を強壮にする作用
⑧ 反射作用
⑨ 特に灸施術の治療的作用
施灸後の血液像、血液凝固時間の短縮、循環系に対する作用がみられる。
(増血作用、止血作用、強心作用)
内因性オピオイド(内因性鎮痛物質)やサブスタンスPについてはまたの機会に書こうと思います。
2009-05-16
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