<Rapha(W先生)> K先生に定期的に勉強している内容をレポートしていただくことにしました。
先生同士では、もっと細かくツボ名等を突っ込んでやってますが、一般の方向けにかいつまんで書いてもらいました。
以下はK先生のレポートです。
<K先生>
いま、皆さんが一番身近に感じている病気はインフルエンザだと思います。
得体のしれない存在、と考えられていますが、初期は風邪症状からはじまります。
鍼灸は、このかぜの初期症状に抜群の効果を発揮するとされていますが、東洋医学では風邪をどのように考えているのでしょうか。
「邪気」という言葉はどこかで聞いたことがあると思います。
これは、外から人体に害を及ぼす要因を指していて、その中でも風のように刻々と変化しながら、
免疫力を害するものを「風邪(ふうじゃ)」といいます。
邪気にもいくつかあり、風邪にかかったときの反応が、高熱でも寒い寒いと言っている場合は「寒邪」に、カーッと熱感を伴うものを「熱邪」、鼻水などが出て困るような時は「湿邪」に侵されていると考えます。
このような邪気が、主に首や背中から侵入して暴れだすことによって、かぜ症状となって表れます。
実際、首・背中には「風」の字がついたツボが多いです(風池、風門、風府など)。
鍼灸の治療では、関連するツボを刺激する事で免疫力が上がり、抗炎症性・解熱作用が高まります。
結果としてこれらの邪気を追い出し、症状を改善させるのです。
ただ、鍼灸にも西洋医学の助けが必要な点があります。
まず、インフルエンザでの急な高熱症状や、肺炎などの感染症には、抗生物質が有効な治療方法となりますので、この点を踏まえつつ、上手に健康維持に鍼灸を利用して下されば、と考えます。
2009-09-07
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